平塚市博物館 平塚のコケ －小さな小さな緑の世界－
平塚市博物館 展示期間（２６年１１月１日〜１１月３０日）
平塚のコケ －小さな小さな緑の世界－
つい数日前にコケ観察会と検索して平塚市博物館でコケの展示がある事を知り、どのような展示会か調べていると、「寄贈品？」とある、コケを寄贈される方がいるんだ！と気になり、さらに調べると湘南コケの会様の寄贈品だと知る。
以前よりネットでコケの事を検索すると、たまに「湘南コケの会」と載っているのを見る事があり、少し気にはなっていた、気になり調べても余り検索にヒットせず、そのまま頭の隅っこに追いやっていた。
そして、ここでの検索、たどり着いたのは偶然ではなく必然！と思い立ち、予定変更でコケ優先、最近そんな自分に呆れてしまうが止められない、コケの事になると・・・
そんなこんなで平塚市博物館の展示室へ
展示室にて、床に根を張り線画などをまじまじと見ていると、展示室の案内人の方が心配そうに話しかけてきてくれた。
「大丈夫ですか？頭など打ってはいませんでしょうか？」と話しかけたかったのだろうが、「コケがお好きなんですね」と柔らかく話しかけてくれた。
そして「湘南コケの会」の事を沢山教えて下さった、ご高齢にも関わらずパソコンやデジカメなどを駆使し、素敵な写真を撮ったり、パソコンでアルバムなどを作ったり、毎日のようにコケを観察している方の話しや、会が発足してからの１２年間の話し、関係のないお孫さんの話しまで… 奥様、僕より床に根を張らないで下さいな…と思いながら嬉しそうに話される奥様の話しを楽しく聞かせたもらった。
ようやく落ち着いて展示を見る事を再開、正直、展示の内容が濃いかと云われればそうでもない、展示室だって寄贈品コーナーとなっているし・・・
でも分かっていた、この場所に入った時からここの空間は展示されている物から「私たちコケが大好きなんです」そんな方々の声が聞こえてくるような温かみのある展示物、いつまででも見ていたい、こちらまで観察している時の風景が頭の中でちらつくような・・・そんな思いにさせてくれる空間でした。
そして、最後の最後に悲しいお知らせが。
この空間は皆様の思い出が沢山詰まった展示室だったのですね。僕も皆様の一員になって学びたかった、誠に残念だけど最後の集大成としての展示を見る事、感じる事が出来てありがたかったです。
平塚周辺のフィールドでしゃがんでいる方がいたら、少し心配しながら、だけど、もしかしたらコケを観ているのでは？と思い近づき、お声がけさせていただきます。
鶴田竜児