鶴田屋:ウキゴケ
関東では雨が降り肌寒い日が続きます。
秋が近づいてきました。
読書の秋、食欲の秋、コケの秋。
ご存知の方も多いかと思いますが、秋のコケはカエデの紅葉と同様の感動をえられます。
青々と新緑が綺麗で胞子体の造形に夢中になります。
そして、身近にいるのに気がつかないコケたちに、最近は気づく事が出来るようになりました。
図鑑を見ながらいつかは出逢いたいと思っていた、ウキゴケ科のコケ達
普通のコケは胞子体を外に出し、胞子を風に運んでもらったり、雨で流されたりします。ですが、このウキゴケ科のコケは体内で胞子を作り、成熟し機が熟すと本体が腐り胞子が表面に出てきて拡散するのです。
儚い命ですがしっかりと子孫を残すために生きているのですね。
このようなコケが存在している事を知ると、またコケが可愛く見えてしまいます。
鶴田竜児